今月初めにふるさとの神奈川県藤沢市に住む兄が入院し、苦しみを感じる間もなく他界しました。
「見舞い」「葬儀打ち合わせ」「葬儀」と三回の日帰り往復を繰り返しました。
「北海道から内地に移住したから、できたことだな。」と、しみじみ思いました。
そんな訳で子どもの頃から当たり前に利用していたJR藤沢駅を何回か通りかかりました。
最近は電車のドアーが閉まる前に、その土地にちなんだメロディーが流れます。
となりの辻堂駅は「浜辺の歌」、その次の茅ヶ崎駅はサザンオールスターズの「希望の轍」といった具合です。
今回JR藤沢駅のメロディーが藤沢市歌に変わっていることに気づきました。
どうやら藤沢市の壮大な市民イベントである「藤沢市民祭り」の昨年秋の開催に合わせて変更されたようです。
上下線で抜粋部分が違っていて、上り線は盛り上がるBメロの「平和なりわれらが巷(ちまた) 繁栄の日々にあらたに」の部分
下り線は最後の締めくくり部分の「輝きにほふ わが藤沢市」という体言止めになっている部分が使われています。
昭和36年生まれの私は、高度成長期の真っただ中、人口が増加し、目覚ましく発展するこの町に住んでいました。
小学校の鼓笛パレードの演目になっていたので、とても親しみのある曲でした。
今でもそらで歌えるのは1番だけですが、発展してゆく街の姿を、躍動感のあるメロディーに乗せたいい曲です。
鼓笛隊では神奈川県民歌「光あらたに」も練習しましたが、これもまた素晴らしい曲です。
「七つの汐路真向かいに、国のあしたの窓ひらく」「ああ神奈川はおおらかに、希望の虹の立つところ」
といった歌詞には当時小学生だった私もぐっときて、県民であることに誇りを感じたものです。
そんな懐かしい曲に、ふと出逢っての思いでした。