三種混合ワクチン

このところの百日咳の流行の大きさには、目を見張るものがあります。
その一方で、赤ちゃんの時に行った百日咳の予防接種(三、四、五種混合ワクチン)の効き目は、小学校に入る頃には切れてしまいます
赤ちゃんが感染すると命に係わる百日咳ですが、学童期に入れば命を落とすことはありませんが、
赤ちゃんに感染した百日咳の感染源を調べると一番多いのがきょうだい、大きく離れて父、祖父母と続きます
なので、学童期のお子さんの感染を予防することが、本人の苦痛を避けることのみならず「赤ちゃんの命を守る」ということになります。
そこで「入学前の、麻疹風疹、おたふくかぜのワクチンを受ける際に、三種混合ワクチンも接種する」という方法が、強く推奨されています。
現在は、任意接種で有料となりますが、近い将来全員が接種を受ける時代が来ると思われます。
また「妊婦さんに三種混合ワクチンを接種しましょう。」という動きも出始めました。
これは、生後二カ月から五種混合ワクチンを開始しても、3回の接種が終了し十分な効果が得られる前に百日咳に感染してしまうと、
きわめて重篤な事態になりかねない訳ですから、
お母さんに免疫をつけて、胎盤経由でおなかの赤ちゃんに免疫をつけて、外の世界に出てくることに備える
という理屈です。
その他どの年齢層においても、三種混合ワクチンには百日咳を予防する効果がありますので是非お勧めします。
ワクチンの流通が安定してきた今、「就学前」「妊娠後期」「その他の年齢」に対して、三種混合ワクチンの接種を開始することといたしました。
初めて耳にする話題であると思いますが、大切な話題です。
お問い合わせ、ご質問はお気軽にどうぞ。

 

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