カーリング場出現

土曜日から降り続く雪に積極果敢に立ち向かい、
昨日の火曜日の朝の時点でそこそこの数の患者さんが車を止められるスペースを確保しました。
車から降りて歩く子ども達がすべららないようにするためと、アスファルト上をフラットな状態に保ち、その後の雪かき作業を楽にするために、あらかたの除雪を終えた部分のわずかに残った雪や、除雪作業中に踏み固めてしまってこびりついた雪を、へらを使って取り除き万全の状態で診療開始を迎えました。

そこまで頑張って除雪作業をしておくと、あとは太陽からの赤外線などで曇った日でもアスファルトが温められて表面の雪や氷ををとかしてくれます。
昨日も昼頃にはウエットではあるものの、アスファルトが完全に顔を出しました。
そして午後になって気温が下がり、乾いていないアスファルトの表面がその後に降ったわずかな雪と共に凍ってゆきます。
ほんのわずかな氷の層は朝からの日差しですぐにとけけてしまうのですが、とける前の状態がカーリング場の様な状態になります。
カーリングのシート(プレーをするレーン)の表面は、アイススケート場のようにフラットではなく、表面にわざわざ水を散布してペブルと呼ばれる直径1mmくらいの出っ張りを作ります。
ストーンが数個のペブルに乗っかることにより、接触面積が少なくなりスムースにすべるのです。
同じストーンをアイススケート場に持ち込んでも滑らないというのはそのためです。

今朝のうちの駐車場の表面の状態が、まさにこの「ペブル状態」でした。
アスファルト舗装にはわずかな凹凸があり、その上でスケーティングをしてみると滑る滑る♪
そうなるとついカーリングの雰囲気を味わいたくて、底の平らな瓶を持ってきてリリースすると滑る滑る♪
って、朝っぱらからキャッキャとはしゃいでいたのですが、それを伝えるためだけにこのブログを書いているのではありません。

察しのいい方は既にお気づきかもしれませんが、このペブル様の凹凸を伴うアスファルト路面は、いわゆる「ブラックミラーバーン」の状態そのものなのです。
先月用事があって養老牛温泉の「だいいち」さんまで夕方でかけたのですが、用事が済んでからご主人と夜遅くまで話し込んでいたら深夜になってしまい、帰りの道で車が恐ろしいほどに滑るので長い直線で止まって足元を確認すると、まさに「ペブル様の凹凸を伴うアスファルト路面」でした。運転席から足を出して路面に触れるとやっぱり恐ろしく滑る。
アイスバーンと、ブラックミラーバーンの根本的な違いは、このペブル用の凹凸によって路面とタイヤの接触面積が著しく減少するために、圧倒的にグリップ力が落ちてカーリングのストーンのようになすすべなく滑り続ける点なのです。

みなさん、ブラックミラーバーンを見たらカーリングを思い出して安全運転に努めてください。

唯一心残りだったのが、カーリングの語源になっているカール(curl)、ストーンを回転させる事によって弧を描いた軌跡で滑らせることを実験し忘れたことです・・・。

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